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名探偵コナン 劇場版「黒鉄の魚影(サブマリン)」これはまさに伝説の1作!

名探偵コナン 劇場版「黒鉄の魚影(サブマリン)」これはまさに伝説の1作!

今回は、名探偵コナン劇場版第26作として公開された「黒鉄の魚影(サブマリン)」について、徹底解説していきます。

記憶に新しいこの作品は、コナン映画初の興行収入100億円を突破した、新規ファンもリピーターも続出した作品となっています!

前年の映画のラストに、翌年の映画の簡単な予告が流れ、いつも話題となるコナン映画。この映画は「会いたかったぜ、シェリー。」とジンがつぶやく予告であったため、全ファンの期待大!!!コナンの大事な仲間である灰原=シェリーが、黒の組織に正体がバレてしまう!?どきどきの展開に、期待を裏切らない、とても面白い映画となっています。正直、「最終回なんじゃないか」なんて思ってしまうくらいでした(笑)。

そんな伝説ともいえる「黒鉄の魚影」。この記事を読めば、きっとあなたも名探偵コナンの魅力にとりつかれ、もっと知りたくなる!はずです。

目次

「黒鉄の魚影(サブマリン)」のあらすじ

映画の舞台は八丈島。八丈島の近海に、インターポールの海洋施設「パシフィック・ブイ」が建設されました。この施設は世界中の防犯カメラとつながる、世界を犯罪から守るために優れた機能をもつ施設でした。

コナンたち一同は、八丈島のホエールウォッチングツアーに参加するため、八丈島へ。そのとき、赤井秀一が変装中の沖矢昴より、ユーロポールに何者かが侵入し、それを目撃した職員がジンに殺されたこと。そのユーロポールのネットワークと、日本に建設されたパシフィック・ブイが今日通信することを、聞かされます。八丈島で白鳥警部を見つけたコナンは、何か事件のにおいがすると、追跡。黒田管理官にあっさりとバレてしまうコナンでしたが、実際にパシフィック・ブイの中に入ることができ、その施設の偉大さ・有能さを目の当たりにします。

パシフィック・ブイで、直美・アルジェントという女性と出会います。彼女が発明した「老若認証」システムは、世界中の防犯カメラからその対象となる人物の過去の映像までも割り出すことができるという、超優れものでした。

そんなころ、黒の組織のメンバー、バーボンとベルモットがパシフィック・ブイに侵入。実はパシフィック・ブイのある職員が黒の組織の一員で、密かに侵入させ、直美を誘拐し老若認証システムを奪い取ろうとしていました。そのメンバーの名は「ピンガ」。誘拐された直美のもっていたデータを開くと、出てきたのはなんと子どもの姿をしているシェリー(=灰原ということ)。ウォッカはすぐにジンへ報告し、「そのシェリーに似たガキをかっさらえ!」と命令。灰原は見事に八丈島で発見され、誘拐されてしまうのでした。

灰原は無事に戻ってくることができるのか、コナンは灰原を救い出せるのか!?緊迫したシーンが続きつつ、終盤に向かっていくストーリーに目が離せない一作です。

映画の見どころ

「黒鉄の魚影」は、「純黒の悪夢」に引き続き、黒の組織に特化した作品です。主要キャラクターが次々に登場し、影ながらコナンたちをサポートします。そんなこの映画の見どころを、きゅんとするシーンまで5つに絞り、詳しく解説していきます!

①黒の組織との攻防:コナン・安室・赤井の最強タッグ再び!

「純黒の悪夢」で有名になった、コナン・安室・赤井の最強タッグが、再度この映画で大活躍します!ファンにとってはずっと待っていたシーンであること間違いなし。

ストーリー終盤、黒の組織はパシフィック・ブイを破壊しようと、組織の潜水艦から魚雷を発射し続けます。デコイを発射し対抗するパシフィック・ブイですが、ベルモットが捜査しデコイ発射を制限。ピンガとともにコンピューターの制限・操作をできるように仕掛けていたのでした。対抗処置が不可能となったパシフィック・ブイは、全職員・そしてコナンたち一同避難しました。

このままでは八丈島近海に大きな危害が及ぶ…。そう先読みしたバーボンこと安室は、海上自衛隊に連絡を済ませ、FBI赤井秀一はアメリカ軍より調達したミサイル様の狙撃銃を調達し、コナンを待っていました。3人で示し合わせるシーンは、やはり最高です。

コナンが海に潜り、花火ボールで組織の潜水艦を照らす。そして赤井が潜水艦を狙撃!見事に潜水艦は沈没・爆発することとなり、八丈島近海の平和は守られたのでした。

②灰原のコナンへの想いが爆発

いつもクールな灰原ですが、今作では涙を流したり、失望する直美に「私は変われた、信じて」と力強くメッセージを送ったり。彼女の魅力を存分に感じることができるシーンが満載です。

コナンが海から戻らないことに気づき、阿笠博士の発明品の酸素ボンベをもって海に潜る灰原。溺れて気を失ったコナンに、人工呼吸をします。意識を取り戻したコナンは、灰原と手をつないでゆっくりと海上に浮上します。

今までも「自分の運命から逃げるな」と、何度もコナンに助けられてきた灰原。海から浮上しているとき、コナンの明るい表情に再度心を打たれ、「なんであなたはそんな顔ができるのよ?」とコナンへの気持ちをはっきりと意識するのでした。コナンへの想いを、本編の回想と共に灰原が自覚するシーンは、こちらも涙であふれてしまう、そんな切ないシーンでした。

しかし、最後はやっぱり灰原。海上で意識を失ったふりをして、心配して近づいた蘭にまさかの自分からキス!(笑)。人工呼吸といえど、コナンとキスしてしまったことを、哀ちゃんなりに気にしていたんですね。「返したわよ。あなたの唇」という名言を残し、映画がエンドロールに。灰原らしさが満載で、最後はくすっと笑ってしまう、そんな終わり方でした。

③黒の組織・ピンガの悪役ぶり

ジンを蹴落としてでも上に上がって良い思いをしたいというピンガ。彼はこの映画の特別キャラクター。コンピューター操作にも長け、コナンの正体を老若認証で気づいたりと、一見賢いように見えますが、爪の甘さが命とりとなり警察にも身元がバレたため、ジンに見放され潜水艦の爆破で命を落とします。

ピンガが灰原を誘拐するとき、蘭との格闘シーンもありました。やっぱり強い蘭姉ちゃんで、ピンガに右首にしっかりと跡をつけることで、作中の事件の真犯人がピンガである証拠も残しました。

最後まで同情の余地もない、久しぶりの徹底した悪役の登場で、それも面白い!と思える映画でした。

④老若認証システムがもたらす考察

直美がつくった「老若認証」システムは、誰もが想像できない素晴らしいシステムでした。しかし、このシステムの機能の高さと同時に、リスクもあると察したベルモットは、組織のボスに連絡をとります。ボスより「~破壊しろ」と命令を受け、ベルモットはジンたちが老若認証システムから興味をなくすよう、いろんな姿に化けてあちこちを回ります。そして、異なる人物でも同一人物だと認証する欠陥システムだと思い込ませ、パシフィック・ブイごと破壊させました。

黒田管理官までも「いくらでも悪用できたシステムをなぜ破壊したのか」とつぶやいていた、この機能の高いシステム。組織のNo.2のラムも、「あの方の居場所がわかると思ったんだがな」とつぶやいており、このシステムがあることで、ボスの所在や現在の姿がばれてしまうことを危惧したのではないか?と考察できます。

ラムですらボスの居場所を知らないのに、ボスと直接メールをして指示を受けるベルモット。よほど深い関係性があるのだとわかりますね。今後の展開にも、目が離せません!

⑤ベルモットの魅力

結果的に老若認証システムを手放し破壊した黒の組織。同時に、誘拐していた灰原=シェリーも開放する形になりました(灰原が意図的に脱出してはいますが)。

かつてはシェリーを目の敵にしていたベルモット。「彼女だけは生きていてはいけないのよ」と、愛するコナンが灰原を守ろうとしても、毎度反発していた姿が印象的でした。なぜ今回は灰原を助けたのか?

その真相は、映画の冒頭の伏線を、映画のラストで一気に伏線回収する形となりました。映画序盤に「フサエブランド」のジュエリーの整理券をGETし、お店に来ていた灰原。そこへ整理券を手に入れられなかった和服のおばあさんやって来て、灰原は整理券を譲るのでした。そう、このおばあさんは、ベルモットの変装でした。バーボンとベルモットがやり取りしていたシーン、ベルモットのスマホにフサエブランドの記載があり、その指に輝く緑のネイル。こっそり変装してお買い物に来てたんですね(笑)。映画のラストでも緑のネイルが輝き「助けた理由?それを探るのがあなたの仕事でしょ?シルバーブレットくん」とコナンへ問いかけ、映画は幕を閉じます。

老若認証システムを破壊したのはもちろんボスの命令ですが、フサエブランドを譲ってくれたことも、ベルモットが行動を起こすきっかけになったのです。そして、愛するコナンの強さ・やさしさに触れるうちに、ベルモットも心のどこかで灰原を許し始めているのかもしれませんね。

最高傑作といっても過言ではない、誰もがみるべき作品

「黒鉄の魚影」は本当に見どころが満載の、感動する作品です。特に、灰原の心情や、ベルモットの活躍と、原作ではみられない、でも原作につながっている。そんなシーンにあふれています。

映画の序盤、登場人物やストーリー紹介場面も年々と丁寧になっていますし、さほど詳しくない人もきっと楽しめるはず。ただ、この作品は原作を知っていればいるほど、感動するポイントも多くあります。ぜひアニメや単行本を確認しつつ、もっともっとコナンをみて、知ってもらいたいと思っています!

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