誰もが知っている、「名探偵コナン」。ファンの中で見るべき映画!としても名高い、劇場版第5弾「天国へのカウントダウン」をご存知ですか?
この映画は、劇場版で初めて黒の組織が登場する、原作ストーリーにもつながるような見どころ満載の素晴らしい作品です。コナンの活躍はもちろん、黒の組織との攻防戦も大きな注目ポイントですよね。

今回は、この「天国へのカウントダウン」のあらすじ、見どころを解説していきますね。
この記事を読めば、映画を観たことがある人も、ない人も、きっとこの映画の魅力が存分にわかるはず!です。
「天国へのカウントダウン」のあらすじ
舞台は西多摩市。建設中の日本一高い「ツインタワービル」に、コナンたちは招かれます。このビルは、小五郎の大学の後輩・常盤美緒が建てたもの。常盤グループと、その会社員など関係者と、コナン達は出会っていきます。
そのビルの一室で、市議会議員の男が殺害されてしまいます。次に常盤の専務会社員が、そしてオーナーの常盤美緒までもが続けて殺害されてしまいました。殺人現場には、白い「お猪口」が置かれており、これは犯人が残したもので、同一犯の犯行であると警察や小五郎、コナンは考えていきます。
ただ、なぜか映画の冒頭より黒ずくめの男・ジンとウォッカが登場しており、事件と何か関係があるのか…?と匂わせつつ、作品は開始。コナンは事件を解いていくうちに、2つめの殺人事件の被害者・常盤の専務社員の原が、黒の組織の関係者で、ジンに殺害されたのではないか?と気づきます。原は、有能なプログラマーで、黒の組織の一員となっていました。しかし組織のデータを盗んでいたことがばれてしまい、殺害されたのでした。
黒の組織は、原の殺害だけにとどまらず、組織のデータが残された可能性のある、常盤のメインデータ=ツインタワービルのコンピューターシステムごと爆破。
コナン達一同は爆発事故に巻き込まれながらも、黒の組織から身を守り、連続殺人事件の真犯人に迫る、そのような迫力満点の展開になっています。
映画の見どころ
迫力満点の映画、「天国へのカウントダウン」ですが、初めての黒の組織編の映画として、見どころも満載。ここでは、映画の見どころをぎゅっと5つにまとめ、解説していきます!
①黒の組織と灰原の攻防戦
映画では、黒ずくめの男・ウォッカが、たまたま灰原の亡き姉・宮野明美の借りていたアパートを発見していました。明美の残した部屋の電話に、定期的に電話が鳴っていることを知り逆探知を開始。すると、その電話の主は、シェリーこと宮野志保(灰原)だったのです。
灰原は、唯一の家族である姉も自分のせいで亡くしたと、組織を抜けた後も苦しい思いを一人抱え込んでいました。夜不安な時、辛い時に姉の部屋に電話をかけ、留守番電話に残された姉の声を聞いて、心を落ち着かせていたのでした。
コナンが間一髪のところで電話を切り、黒の組織に灰原の居場所がばれることは防げました。しかし灰原がツインタワービルに行くことを話してしまったために、ジンはツインタワービルごと灰原を抹消しようとするのです。
展望エレベーター越しに、パーマをかけた鈴木園子(蘭の親友)をシェリーだと勘違いして、ジンは園子に向かって銃撃!コナンのとっさの行動に、園子は無事、ジンも人違いだと察しましたが、キレ者キャラのジンなのに、おいおい!とちょっと突っ込みたくなるシーンですよね。(笑)
もともと、黒の組織は常盤のプログラマー・原の殺害と、常盤のメインコンピューターの破壊のため、ツインタワービルを狙っていました。そんな中、たまたま灰原もツインタワービルに来ると知った、という流れになっています。映画の主である連続殺人に、黒の組織とシェリーとコナンの攻防がうまく合わさり、とても面白い展開となっています!
②10年後の姿
コナン達が初めてツインタワービルに着いたとき、10年後の自分の姿がみれるという、最新コンピューターに出会います。少年探偵団の元太、光彦、歩美は皆高校生に、園子と蘭は28歳の大人の姿に…と、シリアスな展開の中でほっとする面白いシーン。
蘭の10年後の写真は視聴者が見ることができず、作中のキャラクターのみが見て感想を述べるのですが、「うわーー美人!」との反応で、とってもキレイな大人になっているよう。コナンも顔を真っ赤に、園子には「これが新一のいいようにされるとは!」とまで言われる始末(笑)。
コナンと灰原もこのコンピューターを体験するよう言われ、コナンは新一であること、灰原は宮野志保であることがばれてしまうから拒否しますが、無理やり座らされ…。10年後の写真はどうか!?と思いきや、コンピューターエラー(笑)。灰原は「10年後2人ともこの世にいないってことかもね」と言われ、苦笑い(笑)。
2025年の現代では、AIの発達等により、未来の自分の姿がみれるというシステムも出てきていますよね。この映画が公開されたのは、24年前の2001年。当時の映画でこのシステムが出ていたのは、とても画期的で、当時映画を観た子どもたちも「やってみたい!」とわくわくさせられるシーンでした。
③蘭とコナンの脱出劇
映画の終盤、黒の組織によってツインタワービルが爆破され、連絡橋が落下。火災により炎が迫り、残された蘭とコナンは絶体絶命!蘭は「映画みたいにうまくいくかわからないけど」と言いつつ、消火栓の紐で自分の腰にコナンを自分に縛りつけ、紐をがれきに括ってジャンプ!勢いよく落下し、下の階の窓ガラスを蹴り開け、なんとか火から逃れ地上に戻ることができました。地上で見ていた小五郎は気が気でない(笑)。
蘭の空手、格闘術、パワフルさは、原作だけにとどまらず、劇場版でもこうして大活躍します!蘭がいなかったら解決できなかった事案もたくさんあるのでは…?と思うばかり。たくましい蘭の姿も、目が離せません!
④歩美の胸の拍動
映画の冒頭と、中盤、そして終盤に重要な伏線→ストーリー終結の決め手となる、「30秒当てゲーム」があります。映画の冒頭、阿笠博士のビートルにぎゅうぎゅう詰めに座る少年探偵団(笑)。コナンにひそかに想いを寄せる歩美は、コナンの隣に座って30秒当てゲームを見事成功!映画中盤では、ツインタワービルのオープンパーティーで、大人から子どもまでが30秒当てゲームに参加しました。その時には歩美はゲームに失敗してしまうものの、終盤で爆弾のカウントとともにビルの片側から向かいのビルへ飛び移る、という際に「コナン君がいてくれたらきっと大丈夫」と歩美は言います。そう、歩美はコナンへの想いに高鳴る心拍音を頼りに、30秒を見事に当てていたのでした。危機一髪の展開で、歩美の30秒カウントは見事的中、ビルの飛び移りに成功したのでした!
モテモテのコナンに、「吉田さん(歩美)を泣かせたら、私許さないわよ?」と言う灰原。歩美のピュアな想いにきゅんとしてしまい、小学生の恋模様にくすっと笑ってしまう、そんな良いストーリーになっています。
⑤少年探偵団の大活躍
映画の終盤で、黒の組織が仕掛けた爆弾のせいでビルの最上階に取り残されてしまうコナンと少年探偵団、そして一連の事件の真犯人。パーティー会場に残されたスポーツカーと、爆弾の爆風を利用してビルからビルへ飛び移ろう!とコナンは作戦を立て実行します。爆弾のカウント60秒前から灰原がカウント、30秒前から灰原も車に乗って歩美がカウント、と約束しますが、灰原は自分が犠牲になればいいと爆弾から離れません…。
そこで元太が走り灰原を抱えて「米粒一つ残しちゃいけねー!」と助け出し、車から落ちかけた灰原を光彦が「絶対に離しません!」と助け、歩美は30秒カウントを見事成功。無事に爆発し続けるビルからコナン達は脱出できたのでした!
現実にはあり得ない展開だけれど、小学1年生らしい反応、言動、そこから生まれるパワーにとても感銘を受けるシーンです。多くのファンが魅了されるこの映画の、大きな見どころとなっています。
黒の組織もわかる、コナンの初心者にもおすすめの作品!
この映画は、黒の組織初めての登場作品ともなっており、コナンの映画初心者の方にもとてもおすすめの作品です。やはり、コナンといえば黒ずくめの男たち!といっても過言ではなく、注目したくなりますよね!以前、黒の組織編の記事でも解説しましたが、ここでも黒の組織は有能なプログラマーを雇っていたことがわかります。一体何を開発しようとしていて、殺された原が盗み出したデータはどんなデータだったのか…。気になるばかりですね!
今回はあらすじと、見どころ5つとしぼって解説しましたが、この映画はストーリー全体の構図も分かりやすく、連続殺人の真犯人へたどり着く伏線も丁寧で気づきやすい。映画が終わった時の「あれってなんで?」が少ないと思います。



ぜひ、名探偵コナン「天国へのカウントダウン」を鑑賞してみてくださいね!
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